中学数学・1次方程式 学習ツール

全体像と使い方

3つのアプリで「解く・育てる・組み立てる」
先生用マニュアル ① 全体像と利用場面

もくじ

  1. このツールでできること
  2. 3つのアプリの役割
  3. アプリどうしのつながり
  4. 授業での利用場面
  5. 導入と準備
  6. 指導上のポイント

1. このツールでできること

この学習ツールは、中学校の「1次方程式」の単元を支える3つのWebアプリと、それらを呼び出すメニューからできています。すべてブラウザ(Chrome など)で動き、インターネット上のサーバーに生徒の入力を送りません。

いちばんの特長は、方程式を「解く」だけでなく「つくる」側にまわれることです。生徒は、与えられた問題を解くだけでなく、自分で方程式をつくる活動を通して、等式の性質(両辺に同じ操作をしても等式は保たれる)を体験的に深く理解できます。

メニュー画面
▲ メニュー画面。ここから3つのアプリを開きます。

2. 3つのアプリの役割

解く
1次方程式電卓
方程式に対して「両辺に同じ操作」を一手ずつ加え、等式の性質にそって $x=$ の形をめざします。カッコをはずす・まとめる・約分する・移項(項をタップ)といった変形もでき、解く手順がすべて画面に残ります。手順は Word レポートに出力できます。
育てる
1次方程式育成
答え(解)を先に決め、そこから両辺へ操作を重ねて式をだんだん複雑に「育てて」いきます。生徒が自分で問題をつくる探究的な活動に向きます。つくった問題は登録して、ファイルに保存できます。
組み立てる
1次方程式作成
係数・カッコ・分母を部品として組み、狙った構造の式を直接つくります。$\displaystyle \frac{2x-1}{3}-\frac{3(x-2)}{2}=1$ のような複雑な式も作れます。解は自動計算されます。主に先生が問題を用意するのに向きます。

3. アプリどうしのつながり

3つのアプリは、問題ファイル(1行1問のテキスト)でつながっています。育成・作成でつくった問題を保存し、そのファイルを電卓で読み込めば、そのまま問題集になります。

育成・作成で問題をつくる → .txt に保存 → 電卓で読み込んで解く → 解いた手順を Word レポートに残す
データは外部に送られません。 問題づくりも、解く操作も、レポート作成も、すべてブラウザの中で完結します。生徒の入力が外部のサーバーに送信されることはありません。

4. 授業での利用場面

場面A:解き方の練習(一斉・個別)

電卓を使い、生徒が自分のペースで方程式を解きます。ヒントの ON / OFF を切り替えられるので、練習モード(ヒントあり)と力だめし(ヒントなし)を使い分けられます。一手ごとに式が残るので、どこでつまずいたかを本人も教師も振り返れます。

場面B:問題づくりの探究(個別最適な学び)

育成を使い、生徒が「答えが $x=3$ になる方程式」を自分でつくります。どんな操作をすると式がどう複雑になるかを試行錯誤するうちに、解くときの逆操作への理解が深まります。生徒それぞれが自分の難易度に挑戦できる、個別最適な学びのツールになります。

場面C:問題の交換(協働的な学び)

生徒がつくった問題をファイルに保存し、電卓で読み込んで互いに解き合います。「友だちがつくった問題を解く」「自分の問題を解いてもらう」という活動は、学び合いを自然に生みます。登録時に自動で検証されるので、つくった問題は必ず解ける正しい問題になっています。

場面D:教材の準備(先生の作業)

作成を使い、先生が狙った構造の問題(分数・カッコを含む複雑な式など)をまとめてつくり、ファイルに保存して配布します。解が自動表示されるので、答え合わせの準備もかねられます。

5. 導入と準備

  1. 4つのファイル(index.html1ji_dentaku.html1ji_ikusei.html1ji_sakusei.html)を、すべて同じフォルダに置きます。
  2. index.html(メニュー)をブラウザで開くと、3つのアプリへのリンクが並びます。Webサーバーに置いた場合は、そのフォルダのアドレスを開くと自動的にメニューが表示されます。
  3. 数式を正しく表示するために、初回はインターネット接続が必要です(数式表示の部品を読み込むため)。生徒の入力データが送信されることはありません。
ファイル名は固定です。アプリを更新するときも同じ名前で置きかえれば、メニューのリンクはそのまま使えます。

6. 指導上のポイント

各アプリの具体的な操作は、別冊「使い方の詳細(先生用②)」を参照してください。生徒に配る場合は「生徒用マニュアル」をお使いください。